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◇愛情教育、この指とまれ◇その554◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.4 竹澤 伸一

野中俊哉(ノナカ シュンヤ)くん。愛知県の隣県から名産大に着地しました。

「サッカーに打ち込める環境と、教員免許の取得をめざして、名産大に決めました。入学して1か月が経ちますが、学業と部活動の両立にも慣れて、大学生活が軌道に乗ってきました。今さらながら、名産大を選んだことは正解だったと思います。」野中くんは、確信を持った目で語ります。

私が野中くんの語りの中で、特に印象深く思っているのが、「どの大学に行っても、結果は自分のやる気次第」という部分です。名産大を主体的に選んでくれた野中くんですが、決して名産大に寄り掛かろうとはしていない気概みたいなものを感じます。名産大を、自分を磨く器(うつわ)、あるいは、自分が躍動するピッチととらえ、その中で精一杯、自分の翼を広げようとしているのです。

野中くんには、明確な夢があります。「中学校の教員になること。そして部活動の顧問としてサッカーを教えること。」

教職科目の第1歩である「教育原理」を履修した時から、野中くんは、夢の実現に向かって歩みを始めたことになります。これを先人は「初志」と言います。とにかく大事なのは、この「初志」を忘れないことですね。

野中くんには、すでにすばらしい武器が備わっています。「高校で鍛えた、厳しい環境のもとでの、部活動と勉学への取り組み」です。さらにそこで培った「鋼のメンタル」です。野中くんは、すばらしい言葉を知っています。「芯」という言葉です。よく言う、「芯がぶれない」「芯がしっかりしている人」の「芯」です。

私は、野中くんの「芯」を見つめながら、授業を進めていきます。

(つづく)