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◇愛情教育、この指とまれ◇その562◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.12 竹澤 伸一
高井亮介くんは、プロ野球選手を目指しています。でも同時に、教員も目指しています。例えば、よく知られる例として、日本ハムファイターズ監督の栗山英樹氏は、小・中・高等学校の教員免許を持ち、一時は真剣に教員を目指していました。本連載では、もはやお馴染みの「二足の草鞋(わらじ)を履く」ことは、ふつうにあって良いことだと思います。
どうやら高井くんは、私が「教育原理」の授業中に少し語った、教員や教員以外の経歴に、少なからず興味を持ったようでした。煎じ詰めると私の教員歴は、たぶん生徒のために色々な試みをやらかしてきた、と言えると思うのです。私は「例年通り」というのが、とにかく嫌いです。そして「生徒ファースト」「学生ファースト」で動き回るのが大好きです。そんなエピソードのいくつかに、鋭く感応してくれたようでした。
さてそうなると、かつての栗山監督がしてきたように、プロ野球選手でも、教員でも、夢を実現させるには、100%ではなく120%の努力が必要になってきます。この「120%の努力」という言葉は、栗山監督ご自身の言葉なのです。また、かのイチロー選手がイチロー選手でいられた理由は、イチロー選手が「努力の天才」だったからだと言われています。
高井くん、良かったら一緒に、息の長い努力をしましょう。野球の練習は、お手伝いできませんが、「教員になるための修練」は、いくらでもお手伝いができます。
教職の分野にも、どうしても身に着けてほしい専門用語があります。私は、それを幾重にも噛み砕いてお伝えし、ディスカッションの中で繰り返し使用することで、「自分言語」にしてほしいと思っています。高井くん、一歩ずつ歩みましょう。
(つづく)