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◇愛情教育、この指とまれ◇その573◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.23 竹澤 伸一

Bくん(仮名)。Bくんが名産大に入学した理由は、「中学校社会、高校公民・商業・情報の複数の教員免許が取得できるから」です。

Bくんには、明確な将来像があります。「中学校で3年間担任をしていただいた先生のようになりたい」というものです。その先生は、ある運動部の顧問もされていて、その先生を見習って、ご自分も、その競技の楽しさを生徒に伝えたいからです。

Bくんにとって、「その先生」は、ずばり「人生のロールモデル」です。自分の将来像と重ね合わせることのできる人物です。人生の目標であり、リスペクトの対象でもあります。

いわゆる「正のロールモデル」は、自分の人生の指南役であり、生き方の模範であり、日々の生活のモチベーションを高めてくれる存在です。Bくんにとって、「その先生」は、名産大での今後の取り組みの原動力となる存在と言えます。

ところで、読者の皆さまは、「反面教師」という言葉をご存知だろうと思います。まさに「正のロールモデル」とは真逆(まぎゃく)な存在。「負のロールモデル」です。平たく言えば、「あの先生のようにはなりたくない」という存在です。

幸い、Bくんは「正の・・」という先生と出会いました。大変幸せな出会いです。もちろん、この原稿を書いている私自身も、たくさんの「幸せな出会い」を重ねてきました。現在、どうにかこうにか教師でいられるのは、「幸せな出会い」のおかげです。

けれど、残念ながら、少なからず「反面教師」との出会いもありました。だから、現在の私も、将来のBくんも、少なくとも「反面教師」とならないよう自覚と努力が必要なのだろうと思います。Bくん、ぜひ共に精進いたしましょう。

(つづく)