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◇愛情教育、この指とまれ◇その591◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.41 竹澤 伸一

Dくん(仮名)。遠く九州地方のとある県から、サッカーに対する情熱を全身にまとって、名産大に飛来しました。

実はDくん、ご家庭の事情で大学進学が難しい面がありました。しかし、「情熱と人間性」がダブルで評価され、名産大への入学に至りました。

私は「教育原理」の授業で、昨年度、Dくんと出会っていました。でもDくん、1年目は教職を途中で断念しました。そして現在2年生、まるで不死鳥のように、再び「教育原理」に舞い戻ってきました。名産大は「応援する大学」。再トライは大いに歓迎します。「よくよく考えて、やり遂げたいことの1つが教職なんですよ。」もうDくんには、迷いはありません。

そんなDくん、朗らかに将来の夢を語ってくれました。「教員として以前に、大人として恥ずかしくない、最低限の知識、常識、振る舞いを、名産大での生活で身に着けていきたいと思っています。名産大は、『社会人基礎力』が身に着く仕掛けが、授業の内外にふんだんにあるので、安心して身を委ねることができます。そして、これは卒業後のことなのですが、将来、自分の子どもができたら、子どものやりたいことに経済面でNOを言わなくて済むような経済力を身に着けたいと思っています。正直、お金は欲しいです。そのために、今を頑張ろうと思います。」

Dくん、確かな将来の夢だと思います。ご自分の家族、子どもには、経済的な心配をかけたくない。だから今を頑張る。とっても率直で、まっすぐなお気持ちであり、モチベーションの源泉であると思います。Dくんが、教職も含めて何をめざして行くのか、これから固めていくのだと思いますが、どうか幸せをつかんでほしいと思います。

(つづく)