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◇愛情教育、この指とまれ◇その632◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.02竹澤 伸一

伊藤和哉(イトウ カズヤ)くん。いきなり、アルバイトのエピソードから語り始めました。「名産大に入学して、最初、飲食店のアルバイトを始めました。親に、できるだけ負担をかけたくないと思って、生活費を稼ごうと思ったのです。でも、3か月で辞めてしまいました。色々理由はあるんですが、コミュニケーションの部分で、自分が未熟だったと思うのです。」こう言うと、伊藤くん、「ふうっ。」とため息をつきました。

「でも、その後始めた、アパレル関係のアルバイトは、今でもちゃんと続いています。私は、同じ失敗は繰り返さないので、今の仕事でのコミュニケーションはバッチリです。」

「へえ、では何を特に気をつけているの?」すかさず、私は突っ込みを入れます。

「そりゃあ、お客様対応の時の敬語の使い方です。尊敬語、謙譲語、丁寧語・・。日本語の敬語は、本当に難しいです。外国の方々が、日本語の学習をする時、一番わからなくなるのが、この敬語の違いであるって、よく言われますよね。日本人の私だって同じです。でも、やはり現場体験って大事ですよね。敬語については、かなり習熟してきました。」

「ふーん、そうなんだ。」と私。「では、正しい敬語について、少し会話してみようかな。」「失礼しまーす。」そう言って伊藤くんは一目散に逃げていきました(笑)。

大学2年生の伊藤くん。教職課程の期待の星でもあります。スポーツをこよなく愛する伊藤くん。実に爽やかな青年です。「社会人とは何か」について、体験に基づいて考え始めた伊藤くん。「社会人基礎力」を大事にする、名産大の環境で、着実な2歩目を踏み出しています。伊藤くんを掘り下げます。

(つづく)