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◇愛情教育、この指とまれ◇その635◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.05竹澤 伸一

大槻太一(オオツキ タイチ)くん。標高の高い、とある県から、名産大に舞い降りました。大槻くん、自分自身を「人見知り」と評しています。1年生の時、教職科目で出会った際に、確かに寡黙な人だなという印象は受けました。でも私は、「人見知り」には2種類あると、ずっと思っているのです。持論に少々お付き合いください。

「人見知り」の「Aタイプ」は、唯我独尊(ゆいがどくそん)的な人だと思います。つまり、曲げられないもの、譲れないものがあって、人と接することで、自分が折れなければならないことが起きることが予想できるので、あえて自分から相手に近づいていかないタイプの人です。表面的には「人見知り」に見えますが、「自我」が強すぎて、結局は「人見知り」にならざるを得ない人のように思います。

それとは違って、「人見知り」の「Bタイプ」は、実は人が好きで好きでたまらない人ではないかと思っています。本当は、色々な人と「お友だち」になりたい。でも、イマイチ自分に自信が持てないから、自分からは言い出せない。もじもじしているうちに、「お近づき」になるチャンスを逃してしまう。「Aタイプ」の人と違い、たぶん愛すべき人だろうと思います。

大槻くんは、どちらかと言えば「〇タイプ」ですよね?ご本人もおっしゃる通り、いつも周囲の人々に気を遣い、相手の気持ちを忖度(そんたく)して[注、本来の良い意味で使っています。どこぞの政治屋とは違います。]会話していますよね。ご本人は、それを成長ととらえていますが、私は、むしろ「開花」ではないかと思っています。

なぜそう思うかって?「開花」ということは、もともと大槻くんの中に、「思いやりの種」があったと思うからです。その「種」が、名産大にやってきて、発芽して若葉になってきた。それが今の大槻くんだろうと思うからです。

(つづく)