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◇愛情教育、この指とまれ◇その637◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.07竹澤 伸一

「すみません。自分の将来のことについては、本当に白紙状態です。」大槻太一くんは、畏(かしこ)まって言いました。私は、すかさず言いました。「大槻くん、『すみません』は、いらないよ。」と。

名産大のホームページも含めて、色々なところに「就活支援」のことを書いたり、話したりしてきました。この7月は、大阪のラジオ番組に出演し、やはり「就活支援」のことを熱く語ったりしてきました。(インターネットラジオ局、『ゆめのたね ラジオ関西』毎週日曜日14時30分放送、「ナカジュンのアップデート」にゲスト出演。7月28日に、あと1回放送があります。)ですから、私(=竹澤)と言えば「就活」が学生さんの間で定着しているのです。それゆえの、大槻くんの反応なのです。

教職を選択している大槻くんなので、将来の選択の1つに教員が入っていることは事実です。大槻くんとの会話の中にも、「できれば、将来、母校に戻って、お世話になった運動部の顧問をやってみたい。」というくだりは自然に出てきます。

でも、読者の皆さまもよくご存知の通り、現今の世の中で教職に就くことは容易ではありません。至難の業と言っても過言ではないと思います。私の教え子の中にも、現在、教職に就いている者が100余人おりますが、学部新卒で教職に就けた者は、あまりいません。最長9年、色々な学校で(1年限りの)講師を続け、ようやく教諭になれた者もおります。本人に「能力」や「情熱」が無いのではなく、少子化に見合った教員採用が、未だ行われていない現状があるのだと思います。

近い将来、大槻くんが、どのような職業選択をしたとしても、私は必ず「傍らに」いたいと思います。「その時」の大槻くんの願いを、知恵を絞りながらアシストしていきたいと思います。

(つづく)