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◇愛情教育、この指とまれ◇その667◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.37竹澤 伸一

「名産大に来てから、モヤモヤすることがなくなりました。モヤモヤするのは、変に我慢をしたり、言いたいことがあっても言えなかったりするからです。でも、名産大では、自分の思いと裏腹の行動をすることがないので、迷いがなくていいです。」実にすっきりした表情で、畑地明日香(ハタジ アスカ)さんは語ってくれました。

「聞きたいのに、恥ずかしさが先に立って聞けないとか、言いたいのに、周りに気を遣って言えないとか、名産大に入学する前は、そんなことの連続でした。でも名産大の中では、素直に聞けるし、遠慮なく言えたりすることができます。先生、どうしてだと
思いますか?」

おおっと、取材者に対して逆質問ですか?それでは私も、本気でお答えしましょう。

「名産大の中では、自分を飾る必要がないからではないですか?」

畑地さん、しばらく考えた後に、こう言いました。

「わからないこと、気になることって、誰にでもあることだと思うんです。毎日、疑問と不安で、人間はできていると思うんですね。そんな時、身近に、自分の気持ちを打ち明けられる人がいれば、疑問と不安は1つ1つ解消されて、心は自然と落ち着いてくると思うんです。今の私には、名産大の中で、前にも後ろにも、右にも左にも、上にも下にも、表にも裏にさえ、疑問や不安を素直にぶつけられる人がいるんです。だから、変な遠慮をすることなく、生活することができるのだと思います。」

ここまで書いてきて、読者の皆さまの中で、ハタと思い出された方もいらっしゃると思います。そうです、畑地さん、あの「名産大ウエイト娘」の1人です。オリンピアン平井一正先生に、「目つき」でスカウトされた逸材です。畑地さん、ここまで深く思考ができるまでに成長しました。この後、物語は急展開します。

(つづく)