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◇愛情教育、この指とまれ◇その671◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.41竹澤 伸一

山下大輝(ヤマシタ ダイキ)くん、北陸地方のとある県から、名産大にやってきました。名産大の授業の中で、少しずつ「発表力」を鍛えてきたと言います。

「例えば、ある情報系の科目を履修しました。その授業は、ほとんどがグループワークの演習です。今の時代に欠かすことのできない、プレゼンソフトを使った発表の技法に習熟します。」山下くんは、授業の楽しさをなぞるように話してくれました。

「ただし、単にプレゼンソフトの入力方法だけ知っていても、発表のコンテンツの質は高まりません。発表内容を豊かにするための、情報の収集方法を知って、初めてプレゼンの内容が良くなるのだと思います。」なるほど、その通りだと思います。

「タイトルのつけ方、見やすい画面構成のつくり方、配色やアニメーションの設定、さらにスライドマスタの使い方などを一通り覚えた後で、いよいよプレゼン企画とストーリーをつくり上げていきます。その時に思いました。同じ情報源で、だいたい同じゴールをめざしてプレゼン内容を作成していっても、グループ内1人1人の見方・考え方が違うので、コミュニケーションを密にして調整していかないと、良いものはできないんだなと。本当に勉強になりました。」

読者の皆さま、山下くんの学びをどう思われますか?授業を通して学んだことや、与えられた課題、あるいは自ら設定した課題について調べて、まとめてプレゼンすることは、大学教育の王道です。でも、名産大の授業では、そこに一捻り加えるのです。グループ内で、相手の発言を聞いて、プレゼン内容の構成を修正するのです。

ともに学び、その成果を出し合い、共同プレゼンに向けて修正を施し、コンテンツの質を高め合う。この学びのプロセスを、山下くんは身につけています。そして、このプロセスこそ、ビジネスの世界で活かせる実践力なのだと思います。

(つづく)