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◇愛情教育、この指とまれ◇その672◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.42竹澤 伸一

「部活動と学修の両立、これが私の最大の課題です。」山下大輝くんは、決意の宿った目を見せながら語ってくれました。「名産大硬式野球部に所属して、自覚を持ってプレーしています。自覚というのは、先輩としての自覚です。」

さて読者の皆さま、部活動における先輩、後輩という関係は、どのようなものだと思われますか?大学2年生という、山下くんの置かれた位置も考慮しながら、少し考えてみたいと思います。キーワードは「指示(命令)」「背中」「内と外」です。

大学の部活動は、高校までの活動とは一線を画すと思われます。なぜなら部員は全員成人だからです。当然、先輩から後輩への指示、時には命令口調のようなものも発生するでしょうが、そこはお互い成人同士、相手の人格を十分尊重しながらおこなわれます。山下くんの立ち位置は、「先輩であって同時に後輩でもある」という微妙なもの。プレーを「背中」で後輩に見せながら、同時に先輩の「背中」を追いかけるということになります。そして、先輩・後輩の関係は、グラウンドの「内」だけではないということです。キャンパス「外」でも街中でも顔を合わせることがあります。無礼講の部分は
あっても良いとは思いますが、やはり先輩は先輩、後輩は後輩です。息の長い話をすると、この関係は一生続きます。

と、ここで山下くんの有力な武器となるのが、名産大で磨いてきたプレゼン力です。
後輩にも先輩にも見せる、「プレーという一種のプレゼン」は、やはりコンテンツの質の高さが求められると思います。後輩への「指示」も、一種の「プレゼン」と考えられます。的確でシンプルなものが良いと思います。

よく言われる「部活動と学修の両立」は、何も時間管理の面だけではありません。「プレゼン」という切り口で考えても、「両立」が活かされます。

(つづく)