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◇愛情教育、この指とまれ◇その685◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.55竹澤 伸一

「今回のケガで、手術費、入院費・・と、親に多大な負担をかけてしまいました。大げさでも何でもなく、親のおかげで治すことができた足です。感謝してもしきれるものではありません。だから、活躍できても、たとえ活躍できなくても、サッカーを続けます。グラウンドに降り立ち、ピッチを駆け回りたいです。」加佐幸音くんは、自分に宣言するように言いました。「一生、サッカーを続けることが、親孝行だと思っています。」親孝行宣言、加佐くんのご家族はもちろん、私たちもうれしくなりますね。もちろん、読者の皆さまも。この爽やかな青年を、皆で応援しましょう。

ところで私は、分類上は教育学者ですが、研究主題は「ライフヒストリー」なのです。「ん、ライフヒストリーって何だ?」ですよね。中学校教員だった時、私と一緒に環境学習を積み重ねた生徒が、約20年で1200名ほどいます。企業に探検に行ったり、農業体験をしたり、環境家計簿を開発、普及させたり。「もと中学生」は現在、上は40代、下は大学生くらい。驚くほどの確率で環境活動をしています。仕事だったり、ボランティアだったり。私は、その「エコ・ライフヒストリー」を、今でも聴き取り、分析し、考察しています。そしてこれは、私が生きている限り続きます。

加佐くんは「一生、サッカー」、私は「一生、環境活動そして剣道」。「一生」っていいですよね?

「ライフヒストリー」とも言いますが、「ライフステージ」とも言います。加佐くんのサッカーは、今は「大学サッカー」。その後、どんな「ライフステージ」上のサッカーが待っているのでしょうか?私は、環境活動や剣道を通して、色々な方々とつながっています。間違いなく加佐くんも、サッカーを通して、つながりの多い「ライフヒストリー」を刻んでいくのでしょうね。

(つづく)