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◇愛情教育、この指とまれ◇その692◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語 vol.62竹澤 伸一
「今、アルバイトを頑張っています。そのアルバイト先で、けっこう大変なことが起こっているんですよ。」長谷川真史くんは、少々じらすように言います。なになに、大変なことって?
「自分以外のアルバイトの人が、全員、外国人なんですよ。だから時々言葉が通じないことがあって、大変なんですよ。」そういう長谷川くんですが、表情は柔らかでした。そんな状況を、むしろ楽しんでいるように。
さて、外国人による日本国内でのアルバイトの現状をひとくさり。例えばコンビニ業界を見てみましょう。コンビニ大手3社だけを見ても、そこで働く外国人アルバイトの方々は、5万人をはるかに超えているそうです。この数字は、全国のコンビニ店舗数に匹敵するので、いまや1店舗に1人の割合で、外国人アルバイトが働いていることになります。そう言えば、名古屋市内で先日立ち寄ったコンビニでは、店員さん5人のうち4人が外国人でした。時間帯によっては、スタッフ全員が外国人になることも珍しくはないでしょう。コンビニのアルバイターは、完全に多国籍化しています。
長谷川くんのアルバイト先については、個人情報なので書きません。でも長谷川くんの言う通り、「自分以外は外国人」は、もはやふつうのことなのです。そして、たぶんこの波は、雇用形態に関わらず、すべての業界・業種に及んでいくでしょう。
だから長谷川くん、今の状態を楽しみましょう。日本の人口減少は、おそらく歯止めがかからないでしょう。もし今と同様の経済規模を保ちたいのであれば、アルバイトや正社員等に限らず、外国人との共生はふつうのことなのです。令和の時代が深まるにつれ、働く環境の面でも多国籍化は当たり前になります。クウォーターの私も、とうに共生を楽しんでいます。
(つづく)