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◇愛情教育、この指とまれ◇その700◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.70竹澤 伸一

「私が今、もっとも努力していることは、『心理学検定』の勉強です。将来、教員になった時に、教員としてよりも『人』として子どもたちと関わっていくために、ベースとなる知識が必要だと思いました。そこで、昨年度から勉強を始め、今でも継続してコツコツと続けています。」石川翼くんは、物静かに語ります。私は、その語り口に気負いの無さを感じ、100%の真剣さを受け止めました。

「『人』を知る上で必要なものを自分なりに探し、心理学に行き着きました。大学卒業までに至る日々を、私は『心理学検定』の勉強に捧げたいと思っています。」

石川くんが、いわゆる「高卒認定試験」によって名産大に至ったことは既述しました。石川くん、大学入学がゴールではなく、「その先」をちゃんと見据えていたのですね。それが「『人』として子どもたちに向き合っていくための『心理学検定』」なのです。

読者の皆さまと共有したく、「心理学検定」について調べてみました。「日本心理学諸学会連合」が認定する資格で、2級、1級、特1級の3段階があります。A領域・B領域それぞれの科目が5科目ずつあり、例えば2級を取得するためには、A領域の科目2科目を含む合計3科目の試験に合格しなければなりません。石川くんが合格をめざす特1級は、10科目全部に合格する必要があります。しかも5年間以内で合格しなければならないという時間制限もあります。

ところで、名産大が開設する「ビジネス心理コース」の各科目の単位取得によって、「日本心理学会認定心理士」の仮認定を在学中に受け、それを活かして「心理学検定」の取得に向かう道も用意されています。石川くんがめざす「心理学検定」の合格に、名産大が応援できることがたくさんあります。

(つづく)