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◇愛情教育、この指とまれ◇その727◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.7竹澤 伸一

「教職の授業も含めて、名産大で出会った授業には触発されたものがたくさんあります。でも、社会人サッカーでのプレーを希望し、チャンスがあれば中学校や高校で指導者に就きたいと思っているので、フィットネスの授業で学んだことは貴重でしたね。」福村涼太くんは、学びを反芻しながら語ってくれました。

福村くんが語った授業は、本連載で度々登場した、平井一正先生が担当する「専門スポーツ実習(フィットネス)」の授業です。春学期の授業では、「全身持久力」「身体組織系」「筋力系」「筋持久力系」「柔軟性系」「調整力系」等のトレーニングを実際に体験し、事前・事後の運動能力テストを実施し、自分で作ったメニューの効果を測定して、検証作業をおこないます。秋学期の授業では、ウォーミングアップとクーリングダウンのスキルを体得した後で、女性・高齢者・子ども・障害者等に適したトレーニングメニューを体験して、その有効性を検証します。

福村くんは、選手目線で、そして指導者目線で、考え得るあらゆるトレーニングメニューを体験し、それを実地に還流しようとしてきました。大学サッカーのピッチ上で、はたまたフットサルのアルバイトの現場で、授業で学んだことを落とし込んできたのです。理論と、授業中の実践・検証と、部活動とアルバイト先の検証と、「実践・検証の四重奏」を奏でてきたのです。

福村くんの人生は、「選手、然る後に指導者」という感じになるのでしょうか。複合的な就活をしてみて、やがて落ち着くべきところに落ち着くと思います。名産大スポーツビジネスコースは、福村くんの選択に、その都度応え得るノウハウを持っています。教職・キャリア支援担当の私の視野の中には、福村くんの今後の挑戦が、もれなく飛び込んできます。

(つづく)