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◇愛情教育、この指とまれ◇その739◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.19竹澤 伸一

「2年生の時に取った、特別活動の指導法と教職論の授業に圧倒されて、今でも教職の授業を取り続けています。」錦古里拓海くんは、1年前、半年前を振り返りながら語ってくれました。

「小・中・高等学校で誰でも体験する特別活動は、学級、生徒会、学校全体で体験するものです。例えば体育祭や文化祭、修学旅行などの行事は、生徒の立場だったら、あるのが当たり前というか、実施することに疑問を持つことはないと思うんです。でも、教員の立場に立つと、学習指導要領という法律みたいなものが背景にあって、年間行事計画によって、綿密に計算されて実施されているんですよ。教職の授業を取らなかったら、一生気づかずに終わってしまったことを気づけたことは、自分にとって収穫だったと思います。」

錦古里くんの語りに、一種の感動を覚えていた私に、次の話は、さらに追い打ちになりました。

「教職を取り続けるのは、週の時間割から考えても、とても負担が大きいです。でも、同級生たちはけっこう生き残っていますよね?(笑)そこで、なぜ生き残れているのか考えてみました。私の教職仲間たちは、授業の中で、自分の考えをきちんと語ることができるんですよ。地域環境認知論の授業でもそうですが、難解な課題に対しても、グループディスカッションで討論をリードしているのは、3年生、4年生の教職生ですよね?卒業単位にカウントされない教職科目を取り続けている意味が、最近、自分の中で鮮明になってきました。教職科目で培ってきた自己表現力は、色々なところで応用が利くし、自分の強力な武器になっているんだと思います。」

錦古里くん、ありがとうございます。私は、名産大の中で、「教職生」を育成している意味を、錦古里くんのお話から再確認することができました。と同時に、錦古里くんの挑戦を支援する力を得た思いです。

(つづく)