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◇愛情教育、この指とまれ◇その829◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.19竹澤 伸一

「本来は個人情報であるはずの就活・インターンシップ状況が、なぜ白板に全員分開示され見える化されているのか。」と、改めて私から問われた國枝裕くんは、少々考え込みました。そして、意を決したように、こう言いました。

「竹澤先生がよくおっしゃるように、1+1が3以上になるからですか?」

私は相槌を打って、國枝くんに笑顔を向けました。國枝くんは、安心したのか、語り出しました。

「確かに、研究室に入室して白板を見ると、ゼミ生が一覧になっています。4年生なら、就活の進捗状況が一目瞭然ですし、3年生なら、インターンシップの行き先がマトリックスになっています。ゼミ生から報告がある度に、状況が日々更新されるので、ゼミ生全員が、うかうかできないぞという雰囲気になります。それに・・。」

こう言いかけて、國枝くんはまたもや考え込みました。こういう時、私は、黙って見守ることにしています。

「就活でもインターンシップでも、まず他のゼミ生とは被ることはありません。でも、エントリーシートでも、履歴書でも、筆記対策でも面接対策でも、やるべきことは皆一緒なわけです。卒研完成に向けて、共同でヒソヒソ話をする時にも、卒研と就活がコラボしているので、いつしか就活に向けた情報交換会になっていることがよくあります。そんな時、竹澤先生はニコニコしているだけで、問われた時にだけ回答していますよね。なんか、いったん回り始めると、うまく回り続けると言うか、団体戦で就活と卒研が進んで行くので、白板が1つの指針になっていますよね。」

語り終えると、國枝くんは、さらにこんなことを言い足してきました。

「名産大名物のBTP(注、ビジネストレーニングプログラム)でも、時々、この『ひとりでに回って行く』ということが起こりますよね。外部講師の実務家の方が、学生に、課題解決をめざしたシミュレーションを振ります。学生は、条件に沿ってトーキングやワーキングをしていくわけですが、まさにアクティブラーニングの展開ですよね。してみると、竹澤ゼミは毎回、アクティブラーニングの連続ということになりますね。」

(つづく)