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◇愛情教育、この指とまれ◇その837◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.27竹澤 伸一
「名産大が立地する尾張旭市の消防団に入団したことがきっかけで、自分より目上の方々と接することが格段に増えました。言葉遣いから、挙措動作(きょそどうさ)まで、すべて直されました。自分にとって、人生上の大きな経験になったと思います。」
廣瀨英司(ヒロセ エイジ)くんは、引き締まった表情を崩さずに語り出しました。廣瀨くん、あるきっかけから、尾張旭市の消防団に加わり、定期的に消防訓練に参加するようになりました。
「詳しい事情は、お話しできないのですが、どうしてもお世話になっている地元の消防団に入り、地域の防災・減災に貢献したくなったのです。」
察するに、廣瀨くんを、地域愛、郷土愛に目覚めさせたできごとがあったのでしょう。でなければ、定期的に、あんなに過酷な消防訓練に、参加し続けることなどできるはずもありません。
ところで読者の皆さま、消防訓練とはいったいどのようなことをするのかご存知でしょうか。
最初に確認したいのは、建物の設置管理者や防火管理者に、定期的に義務付けられている消防訓練とは異なるということです。消防団員の消防訓練とは、団員に対してプロの消防職員がおこなう教育訓練を主に指します。だから実際の火災現場や災害現場を想定しておこなわれるので、ヒリヒリした緊張感を伴う訓練となります。
消防団員の消防訓練の中心となるのは、火災消火の基本的な操作の習得をめざす「ポンプ操法の訓練」です。皆さまもよくご存じの、消火栓から水を引き、ポンプによって燃え盛る火に水をかける訓練です。廣瀨くんによれば、「ポンプ操法」にも独自のコツというか技術がたくさんあり、日々の訓練を積み重ねないと、一朝一夕には身につかないそうです。ちなみに私も、数回挑戦したことがありますが、廣瀨くんの言わんとしていることが、とても良くわかります。
なんと廣瀨くんは、愛知県下の全消防団総出で競う「消防操法大会」に、尾張旭市消防団の代表として参加し、総合3位に輝いた実績を持っています。廣瀨くんが出場中、ゼミを挙げて応援したのを覚えています。すでに社会貢献を具体化している廣瀨くんを追いかけます。
(つづく)