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◇愛情教育、この指とまれ◇その843◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.33竹澤 伸一

読者の皆さまも感じていらっしゃると思いますが、台風が年々巨大化しています。防災・減災の備えが進んできてはいますが、台風の進路によっては被害が拡大しています。残念ながら昨年10月の名産大・名経短大合同大学祭は、中止を余儀なくされました。

本連載でも触れましたが、竹澤ゼミ3・4年生は、大学祭の1日目に「就活シンポジウム」を予定していました。4年生は就活成功に至る道程を、3年生は夏季を中心に参加したインターンシップでの学びを報告をして、来客された方々とともに考える催しを予定していました。大学本部から許可をいただき、近隣の中学校・高等学校に招待状をお送りしたところ、10数件の問い合わせがあり、中学生・高校生の参加も見込まれていました。

小塚翔太くんも、「番外編」で報じた通り、地域のJA(農業協同組合)から内定をいただき、万全の体制で発表に臨もうとしていました。

「JAに勤めるので、今まで以上に、天気・気象に敏感にならなくてはなりません。映画『天気の子』に託されたメッセージなども読み解いていきたいと思っています。」

ではなぜ小塚くんは、元来の高い就活意識を、さらに高めることができたのでしょうか?小塚くん曰く、「自分自身でとことん考えて、自分なりの知見を身につけて、カラ自信でもいいから自信を持って、自己表現の1つである面接に臨めたからだ」と言います。その辺を、もう少し本人に語ってもらいましょう。

「私は教職を取っていました。結果的には社会人への1歩としては教職には就きませんが、教職のアクティブラーニングやゼミでの共同研究で、納得するまでとことん突き詰めて考える癖みたいなものを身につけることができたと思うのです。」

ここで小塚くん、一息入れました。小塚くんとの対談で、私自身の意識も活性化していきます。

「私たちの共同研究班のメンバーは4名。いずれも教職課程選択者で、最後まで履修し切りました。もう1つの共同研究班は、通称トレーニング班でしたが、我々は、今、教育の世界でもっとも深刻さを増している『いじめ問題』に、長い協議の末、取り組むことにしたのです。」

(つづく)