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◇愛情教育、この指とまれ◇その914◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.14竹澤 伸一

「名産大にお世話になって、つくづく思うのですが、名産大の教職員の皆さまだけではなく、学生の皆さんの中にも、ヒューマンリソース(人的資源)となって、地域の、小・中・高校生に貢献できる人材ってたくさんいますよね?」

半田彪人くんは、指折り数える仕草をしながら語り出しました。

「手前味噌で恐縮なのですが、私自身、サッカーの少年指導コーチとして、地域に貢献を続けています。記憶に新しいのが、この春、名産大を卒業された先輩お二人が、尾張旭市内の小学校に学校支援員として赴き、子どもたちや先生方の言わばヘルパーとして活躍されていました。お二人とも、新卒で、小中一貫校や高校で、教員として活躍されています。名産大名物の長期や短期のインターンシップだって、就業先の事業所への貢献だけではなく、事業所を通した社会貢献活動に携わっているとも言えます。スポーツや教職関係だけには限らないヒューマンリソースとして、名産大生が地域で活躍できる余地が、まだまだたくさんあるような気がします。なにしろ名産大生は、様々なコースの現代ビジネスを学修しているのですからね。」

読者の皆さま、いかがですか?これが半田彪人くんという人なのです。だいぶ以前に、半田くんと話した時に、名産大のオープンキャンパスの話が出ました。来学される高校生や保護者の皆さまに、学生が自らの学生生活をプレゼンする場面があるのですが、時には学生自身が、地域の小・中・高等学校に出かけて行って、自分の体験も交えた名産大の取り組みをお伝えするのも良いのかも知れません。

さて、半田くんの5年後、10年後ですが、教員として「人格指導」をしていると思います。半田くんとは、高校公民科の授業づくりを、いくつかの単元で共有してきました。その中の1つとして忘れられないのが、基本的人権に関する授業づくりです。私自身、基本的人権に関する授業づくりには強いこだわりがあって、私の中学校教師時代の教え子は、日本国憲法第14条を、すべて暗唱できるはずです。

でも、半田くんの「人権の授業」は、ある面、私を超える情熱があります。近い将来、半田先生の授業を受ける機会を得る生徒の皆さんは、きっと幸せだと思います。

(つづく、あと86回)