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◇愛情教育、この指とまれ◇その950◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.50竹澤 伸一

読者の皆さまも、よくご存知のように、本連載には「番外編」が存在します。「名産大4年生、就活成功物語」という、考えてみれば大変ベタなタイトルの連載記事です。一昨年度は16名、昨年度は21名の「物語」を掲載することができました。週一の連載だし、10月以降の内定式が済まないと連載できないし、「本人写真付き実名、実企業等名公開」の連載なので、慎重の上にも慎重に進めてきました。幸いなことに、少なくともインタビュアー兼記事作成者(写真は入試広報室のプロが担当)の私宛には、いわゆるクレームの類は届いておりません。

ちなみにクレームどころか、「就活成功物語」のPV(閲覧数)は、「この指とまれ」本体を凌駕するほどです。やはり、「職業教育」を標榜する名産大だけに、「結果としての就活成功物語」には、関心が高いのだと思われます。しかし、読者の皆さま申し訳ございません。「この指とまれ」本体の連載が、8月1日をもってフィナーレを迎えるのに合わせて、「番外編」もクローズさせていただきます。

さて、気を取り直して、「番外編」に登場した、計37人の名産大卒業生のその後が気になるところです。コロナ禍の中、彼らは今、どんな職業生活を送っているのか・・。

ごく最近のできごとなのですが、「3密」を十分警戒しながら、研究室に籠っていた私を、ある卒業生がフラリと訪ねてきました。そこで短時間ですが、お互いにマスクをつけたまま、ソーシャルディスタンスを取って、久しぶりに会話しました。

卒「入社した後、何回かあったのですが、先生にインタビューしていただいた記事が、社内で話題になったのですよ。誇りを持って、入社してくれてありがとうって、たくさん声をかけていただきました。」

竹「それは良かったです。最後のプロデュースのつもりで記事をつくった甲斐がありました。」

卒「それで、つい最近なのですが、もっとうれしいことがあったんです。得意先に、社用車で伺ったら、社長さんが、わざわざ会ってくださって・・。あの、ホームページの記事に出ていた人だよねって言ってくださったんですよ。その時は、うれしくて、一瞬ですがマスクを外してご挨拶しました。」

「就活成功物語」、こんな効果もあったのですね。これも、「名産大、キャリア支援の今」のひとコマとして記憶しておきたいと思います。

(つづく、あと50回)