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◇愛情教育、この指とまれ◇その954◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.54竹澤 伸一

「社会に出る時の初職は、どこかの会社の広報課か、広告宣伝課に入って実績を積みたいと思います。そして、書き手、つまり表現者としての実力を蓄えて、将来はウェブライターとして独立できたらなあと考えています。

水野匡海(ミズノ マサウミ)くんは、確信を持った表情で語り始めました。

水野くんと私の出会いは、まさに運命としか言えないものでした。思いっきり個人情報になってしまうので触れませんが、今、私の目の前に水野くんがいること自体、いくつかの奇跡が積み重なって成立したことなのです。ともかく、水野くんに関われることを幸せに思って書いています。

さて、例によってマシンガン(少しゆっくり目の)トークです。

竹「水野くんさ、ウェブライターとして独立する時期の目安を、どれくらい先に置いているの?」

水野くん、視線を右上に向けながら、しばらく考えていました。

水「先生が、今の連載に、5年後、10年後という区切りみたいなものを設定されましたね。それに合わせて考えてみると、10年後くらいかなと思います。10年後だと、30歳は超えているので、今よりは多少、世の中の趨勢(すうせい)は見えていると思うので。」

実に水野くんらしい、分析的な物の言い方です。水野くんは、相手の問いに重ね合わせて、自分の見解を端的に述べるのが得意な人です。

竹「なるほど、世の中の趨勢か・・。では、それを見極めるために、実社会の入り口、言葉を変えて言えば、初職として何を選択していくのかな?」

水野くん、またもや視線を右上に向けました。人は「なくて七癖」、私は、人によれば、長考する際に、左上を見る癖があるらしいです。

水「竹澤ゼミの諸先輩方の中には、信用金庫とかJAとか、地域貢献・社会貢献を旨とするような事業所に勤める方が多いですよね?もちろん教職をめざすというベースがあってこそだとも思うんですが。私も、物書きになる前提として、地域貢献の現場に身を置きたいと思っています。」

就活シンポジウムや食事会での、学年を超えた交流の成果がほの見えています。

(つづく、あと46回)