NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その966◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.66竹澤 伸一

「色々リサーチしてわかったのですが、加齢によって衰える運動機能は3つあるんです。柔軟性、筋力、そしてバランス能力です。この運動機能を、最低でも維持し、できれば向上させることで、健康寿命をできるだけ延ばすことをサポートできるような仕事に就きたいと思っています。」

西川輝(ニシカワ ヒカル)くんは、強い意思を秘めた目を向けながら語り始めました。大学生として、国内トップレベルのアスリートでもある西川くんが表明する決意、説得力があります。

竹「そうすると職業的には、理学療法士ということになるのかな?」

私は単刀直入に聴きました。西川くんは、さらに眼中に意思を込めて、こう言いました。

西「はい、そうです。理学療法士はフィジカルセラピスト(PT)と呼ばれる国家資格になりますが、先生、ご存知ですか?」

ご存知も何も、私は、理学療法士の方に、一度ならずお世話になり、通常人生への復帰をサポートしていただいた経験があります。剣道を50年近くやっていれば、ケガの1度や2度は当たり前です。そのことを西川くんに告げると・・。

西「そうですよね。理学療法士は、まさに人生のサポーターと呼ぶべき職業だと思います。」

そこから、2人して、理学療法士に関する談義が始まりました。

竹「西川くんも、理学療法士の方にお世話になったことがあるのかな?」

西「はい、以前にやっていた競技も、今、真剣に取り組んでいるウェイトリフティングも、一歩間違えばケガにつながります。理学療法士って、ケガや病気になってからではなく、そうならないための予防にも力を入れているんです。」

竹「理学療法士って、動作の専門家だよね。基本動作である座る、立つ、歩く・・について、あそこまで突き詰めて考える職業って、なかなかないよね。」

西「そうなんです。こういう動作をするのは、筋肉と骨格が、こういう関係でこう動くからなんだと、実に明快に説明できるんです。私は、お年寄りも含めて、あらゆる年代の動作をサポートしていきたいと思っているので、むしろこれからが勉強と実習の日々になると思います。」

西川くんとのお話は、まだまだ続きます。

(つづく、あと34回)