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◇愛情教育、この指とまれ◇その964◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.64竹澤 伸一

読者の皆さまからのメールが増大しております。今までは即日返信をしたのですが、3桁に届くと若干遅れ気味になります。どうかご容赦ください。本日は、水野匡海くん宛の、「はっとさせられたメール」をご紹介いたします。

「・・・将来はウェブライターとして独立したい・・。水野さん、すばらしい目標ですね。しかも、実に堅実な独立プランだと思いました。私が存じている、何人かの(ウェブ)ライターは、必ず一定の修行期間がありました。水野さんと同じく、まず業界に入り、業務を通して知見を蓄えて、その分野でコンサルタントを務められるくらいにまでなってから独立を果たしています。つまり、関連業界も含めて、『読む価値のある記事』を、読者に提供できる実力を身に着けることが肝要です。(中略)

水野さんへのヒントになるかどうかはわかりませんが、業界にて修行中は、ぜひ「引いて見る」ことを実践なさると良いと思います。もちろん、その業界で、数年は勤めるわけですが、誠心誠意職務に励みながらも、職務自体や社内の動向、あるいは業界全体の動向を、少し視線を「引いて」見てほしいのです。あまりにも職務に入り込み過ぎると、周囲が見えなくなります。せっかくキャリアを積んでいるのに、キャリアに呑み込まれてしまって、ライターとしての知見を蓄えられなくなります。(中略)

よく、『鳥の目と虫の目』と言います。『鳥の目』は、業界全体を俯瞰(ふかん)する目であり、『虫の目』は、細かい事象を観察する目です。ライターとしては、両方の目を交互に、時には同時に働かせながら、短文・中文・長文を書き連ねていって、時々どこかに投稿するなりして、腕を磨いていったらいかがでしょうか。投稿しても、はじめはボツになることが多いです。ごくたまーに、処女作がヒットしたために、かえって後が続かず、次第に鳴かず飛ばずになるライターがいます。修行の中で書き溜めることを抜きにしては、ライターとしては大成しないのではないでしょうか。(中略)

いわゆる『物書き』とは、大変に息の長い仕事です。すぐに結果を求めずに、焦らずに大成されることを、切に願っております。(後略)」

ライターの端くれとして、水野くんとともに、心にズンと来るメールでした。自戒も込めながら、水野くんと二人三脚で修行していきたいと思います。

(つづく、あと36回)