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◇愛情教育、この指とまれ◇その967◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.67竹澤 伸一

読者の皆さまの中には、西川輝くんの目指している職業(ある面で「夢」)が理学療法士と聞いて、「ん?」と思った方がいらっしゃると思います。「名産大に、理学療法士に直結するコースってあったっけ?」

その疑問にお答えしますね。以下、西川くんとのやりとりです。

竹「ところで西川くんさ、理学療法士になることを想定しているのに、直接、資格取得に結びつかない名産大の現代ビジネス学部になぜ進学したの?」

この質問は、西川くんのツボに刺さったようでした。

西「まず、スポーツビジネスを幅広く学んでからと思ったんです。大学卒でストレートに理学療法士になる道も、もちろんあります。でも、スポーツこそビジネスになるという見識を、幅広く学べるのは、名産大しかないじゃないですか。しかも先生もよくご存知のように、私は教職も取っています。中学社会や高校公民の教員免許も取得予定です。こうやって幅広に学んでから、卒業後に、資格取得のために絞り込んだ学修をしたって良いではありませんか。大学卒業後の学びは、大学院だけではありませんよね?人生長いんだし、二十代の学びと経験が、あとになってじわじわと花開くこともあると思うんですよね。」

いやあ、参った。1本取られました。空疎なスローガンではなく、まさに花も実もある「人生100年時代」を、西川くんは地で行っているのですね。

さらに西川くんは、言葉をつないでいきます。

西「ご存知のように理学療法士は、病院、クリニック、あるいは介護保険関連施設等で活躍しています。あるいは、プロのアスリートに帯同して、競技のパートナーとなったりもしています。私は、来年度に教育実習にも行きます。実は、学校にだって、理学療法士へのニーズがあるかもしれません。例えば、スポーツ強豪校の指導者が一番恐れるのが、選手のケガです。コロナの世の中で、どうしてもトレーニング不足が起こりがちですし・・。従来の発想にとらわれない、理学療法士の活用法も模索できればと思います。」

障害のある子どもたちが通う特別支援学校、まちづくりの中核の1つとなるであろう生涯スポーツ施設、様々な形が模索されている高齢者グループホーム等、理学療法士へのニーズはますます高まると思われます。私は、西川くんから、本当に大きなことを学びました。

(つづく、あと33回)