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◇愛情教育、この指とまれ◇その982◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.82竹澤 伸一

本連載でも紹介しましたが、私は、色々な場所や会場に、就活支援のボランティアに出かけています。その現場で、たまたま知り合った、ある退職公務員の方から、三輪優斗くん宛に、貴重なメールをいただいたので、抜粋して紹介します。

「・・・私は、長年、ある地方都市で、公務員をしておりました。農水産課や治水課に務めたあとで、その後はずっと、観光行政に携わってきました。地元の観光協会や旅館業組合、場合によってはJAや信用金庫などと連携を取りながら、なんとか地元を盛り上げようと頑張ってきました。おかげで仕事は、まずまず順調でしたが、観光行政に籍を置きながら、家族をろくすっぽ旅行にも連れていけず、その意味では、ダメな父親であったかも知れません。(中略)

ひょんなことから竹澤先生と知り合い、この連載を読むようになってハマりました。その中で、三輪さんの記事に出会いました。それで、私の公務員退職後の経験が、少しはお役に立つかも知れないと思い、思い切って筆を取った次第です。(中略)

私は、市役所を定年退職後に、本格的に気象予報士試験に挑戦し、3度目に合格しました。1度目は、まったくの独学で挑戦して、明らかに惨敗。2度目は、通信講座の受講や、短期間学校に通って挑戦し、自分でも惜しいと思うところまで行き惜敗。そして3度目は、要領とコツがつかめたので、ほぼ独学に戻して、なんとか合格を勝ち取りました。(中略)

老後の楽しみとか、気象会社に再就職して頑張ろうとかいうのではなく、観光行政をやっていた時に、お世話になった多くの方々に、せめてものご恩返しがしたくて、気象予報士に挑戦したのです。観光にとって、気象予報は、切っても切れない重要な情報なのです。単に、晴れか曇りか雨かではなく、ピンポイントで正確な予報が、観光業界にとっては大事で、それがお客様のおもてなしにつながるのです。(中略)

三輪さんに申し上げたい。もし気象予報士に挑戦されるのなら、何かの目的を持ってされると良いと思います。その方が、モチベーションがグンと高まります。(後略)」

F様、貴重なご助言、ありがとうございました。三輪くんは、きっと活かしてくれると思います。

(つづく、あと18回)