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◇愛情教育、この指とまれ◇その986◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.86竹澤 伸一

本連載で時々、私自身が様々なご縁で、あちこちの現場で就活支援をしてきた(現在も進行中)ことをご紹介しました。先日、昨年に続きラジオ出演をして、「就活支援1万人達成。今後は、就活支援ボランティア界(こういうのがあればですが・・)の尾畠春夫さんを目指す。」と宣言したところ、コロナ禍で困窮されている方を中心に、ご連絡がどっと来ました。個々の方々のご事情は大変複雑で、改めて、就活支援とは、その方の人生に関わることだと自覚した次第です。

もちろん、日常的に進めている大学生に対する就活支援も、学生個々の人生に関わることです。ただ、7月2日(木)に、コロナ禍の中でも「名産大合同会社説明会」を、「密」を避けながら実施したことでもわかるように、大学生には手厚い就活支援が施されています。本連載のタイトルにもあるごとく、名産大は「愛情教育」をベースに「職業教育」が展開され、その仕上げの1つとして「合同会社説明会」などもあるわけです。今年度以降、コロナ禍が完全に終息しないことには、かつての、ある面大変賑やかな就活戦線は、なかなか戻っては来ないかも知れません。「合説」は、あくまでもきっかけづくりです。その後は、名産大キャリア支援の真骨頂である「個別支援」がものを言うのだろうと思います。

私が、各地で展開している就活支援ボランティアは、「5年後、10年後の夢を追う」どころか、「明日からの生活をどうしよう」という方々が対象です。台風等の災害で、一瞬にして生活の糧を失ってしまった方、コロナ禍によって廃業に追い込まれた方などが殆どです。でも私は、少しでも「夢」を持っていただけるようにお手伝いしていきたいと思っています。

けれども、名産大の就活生の皆さんは、まだまだ「夢」を追い続けることができる存在です。自分の初職に、5年後、10年後の「夢」を託すことのできる存在です。ですから、動くべき時は動き、表現すべき時は表現し、決断すべき時は決断してほしいのです。

主に大学生の就活戦線で使われる言葉の1つに、「納得内定」という言葉があります。「納得内定」の「納得」の対義語は、たぶん「妥協」とか、悪い意味での「適当」ではないかと思います。コロナ禍のもとであっても、巧みに動けている大学生は大勢います。今こそ、フットワークが試される時です。私たちキャリア支援部門は、黒子になって支えていきます。

(つづく、あと14回)