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◇愛情教育、この指とまれ◇その985◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.85竹澤 伸一

「コロナに負けるな!卒業生が活躍する優良企業が集結!名古屋産業大学 合同会社説明会」

7月2日(木)の、4年生合同ゼミの時間に実施された「合同会社説明会」のポスターやウェブ記事のキャッチフレーズです。まさに、「コロナに負けるな!」です。

集っていただいた事業所の内訳は、公務員系、物流業界、製造業、自動車(関連)業界、商社、小売り業界、不動産(関連)業界、電機設備業界、運輸業界、食品業界、飲食業界、IT関連業界、放送関連業界等と多種多様でした。「密」を避けるべく、学生食堂に間隔を空けてブースを設定し、学生ホールで、これも「密」を避けて打ち合わせを済ませた学生を、教職員が誘導したのでした。当日の意義や意味を理解した学生たちは、粛々とブースに分かれ、距離を取りながらも、熱心に説明に聞き入っていました。

主催者の1人として、この光景を見守っていた私は、ずっと「ある感慨」に耽っていました。3月の就活解禁以来、「合説」や、企業ごとの説明会の殆どは、オンラインで実施されてきました。説明会を経てエントリーし、書類が通過して面接に至っても、その殆どもオンライン面接でした。距離を取り、「密」を避けながらも、今こうして、採用する側とされる側とが直に向き合っている光景は、やはり有難いものだなと、改めて実感していたのです。

もちろん、このささやかな「合説」で、すべてが決まるわけではありません。ある学生は、コロナ禍の中でもフットワークを軽くして、すでに複数の事業所から内定を得ていても、新たな出会いを求めて参加していたのでした。また、ある学生は、動き方を決め切らないうちに、次々に従来の「合説」等がクローズしてしまい、7月になってようやく学内で実施することができた「合説」に、スタートアップを期していました。学生個々が持っている事情は、学生の数だけあるのです。

ともかくも、こうした「合説」も、「夢」の始まりです。この会場が、事実上、自分の「夢」の第1歩となる学生も必ず現れます。当日は、最大4クールの、「密」を避けた短時間の説明会が実施されたのですが、クール間の移動の際、ある学生がこうつぶやきました。「先生、開催するのは大変でしょうけど、やはりリアルがいいですね、リアルが。」

(つづく、あと15回)