NSU News
ハワイ海外語学研修を終えて 1
有馬采花
1.研修に参加した理由
私が今回の海外語学研修に参加した理由は、主に3つある。
1つ目は、私が小学生の頃に初めて海外に興味を持ち、行きたいと思った所がハワイだったからだ。当時から綺麗な海と共に日本と異なる言語や文化を直接感じたいと思っていた。
2つ目は、今年の2月に行った韓国語学研修旅行で初めての海外を経験し、より海外に興味を持ったからだ。韓国は日本と似ている部分が多かったが、その中でも異なる文化や人柄などを感じることが出来た。そのため、他の国にも行って日本と異なる部分を知り、新たな経験や考え方を得たくなった。
3つ目は、今回の海外語学研修では、Englishスクールに通って本場で英語の教育を受けられるからだ。私は、海外に興味を持ってから単語集を読んだり、ポッドキャストを聴いたりしているため自分がどれだけ通用するのか、又日本と本場の英語教育の違いを知りたかった。
このことから、円安という厳しい状況ではあったが経験に勝るものはないと家族の協力を得て、今回の海外語学研修参加することが出来た。
2.研修で学んだこと、身についたこと
今回の研修で学んだことは、「機内で学んだこと」「Hawaii Palms English Schoolで学んだこと」「ホームステイで学んだこと」の3つ述べる。
まず、機内で学んだことは2つある。1つ目は、サービスについてだ。私たちは今回JALを利用した。常に笑顔で対応していることや客の要望に応えて水を2杯用意すること、機内食のメニュー表を提示することなどがあった。特に印象に残っていることは、到着前に誕生日サプライズがひそかに行われていたことだ。プレゼントと写真撮影をされていたが他の乗客への配慮で静かに行われていて、私はたまたま席が近く気づくことができた。目的地に着く前に嬉しい思い出が1つできる為、とても良いサービスだと思った。
2つ目は、工夫だ。離陸前の安全装置の説明が実演されていたことや提供されるドリンクカップが100%リサイクルで環境にも配慮されていること、機内食がお盆で提供されて安全なこと(写真1)や日本茶やコーヒーなど高い頻度で提供されてこちらから頼むことがなかったことなどがあった。このことから、航空会社の違いやJALのおもてなし精神や環境配慮などの工夫を学ぶことが出来た。
(写真1:JAL(左)比較…大韓航空(右))
次に、Hawaii Palms English Schoolで学んだことは、主に3つある。
1つ目は、ハワイの歴史だ。ハワイのアジア移民は120年の歴史があることや、WW2による苦労、偉人について等を教わった(写真2)。
2つ目は、英語を話すためにはまず文法と発音が大切だということだ。日本語は主語がなくても話が通じてしまうことがあるが、英語は直訳すると全てに主語があることを知った。そのため、つい話そうとすると主語が消えてしまうが、それでは伝わらないという言語の違いを体感した。英語の発音は、これも日本のカタカナが発音の壁となっていることを知った。たとえ単語や文法を理解していても、発音が違えば何も伝わらない。発音の練習を毎日行うと良いと教わった為、実践している。
3つ目は、English only policyの大切さだ。私のクラスには日本人生徒しかいなかったが、英語のみでコミュニケーションをとることで、新たな単語を知ることや表現力を高めることが出来た。又、相手の表情をよく見ることで意味や感情なども読み取ることが出来た為、観察力も身についたと感じている(写真3)。1限目では、街に出てインタビューを行うことや他のクラスと交流してレベルの違う英語を聞く機会があった。実践的な時間もあり緊張したが積極的に質問をしたり、関わったりすることが出来た。
(写真2:Moana Surfrider, A Westin Resort& Spa, Waikiki Bay)
そして、ホームステイで学んだことは、主に2つある。1つ目は、積極的になることの大切さだ。私のホームステイ先では、自由に過ごして良いと言ってくれており、リビングにいるのも部屋にいるのも外にいるのも自由だった。しかし、同じ家に他の国の方が10人近くいた為、私は初日から部屋にいる時間をできるだけなくしてリビングで交流するようにしていた。スクールに通った帰りは、何をしたかや明日はどこに行くかなどを話し合ったり、身についた文法や単語を再度会話でアウトプットしたりと常に英語と触れ合うようにした。又、初日から特にお世話になった韓国人の方からは、韓国語を聞くことや単語を話すことが出来た為、前回の研修旅行や日頃の語学勉強が活かせて嬉しかった。
二つ目は、ハワイの伝統的装飾品であるレイについてだ。スクール最終日とホームステイを出るときにいただいた(写真3)。ホームステイ先では、ホストマザーが好きな蘭で庭の葉を編んで作ってくれた。首にかけてもらってから迎えまでに時間があり外してしまっている人がいたが、ホストマザーが「どこにやったの?つけておいて」といったニュアンスで仰った為、調べると、くれた人の前で外すことはタブーだと知った。他国の者は、翌日にカメハメハ大王像にかけるか、ほどいて自然に返すかがマナーらしい。また行きたいと考えているため、その時は注意したい。
(写真3:スクール(左)ホームステイ(右)レイ)
3.今回の研修の経験をどう活かしていくか
まず、帰国してすぐに活かせたことがある。それは、駅のホームで最終電車を控えた中国人女性から話しかけれ、最終的には安心させることが出来たことだ。私は乗る電車を見過ごし対応した。英語を話され、この切符はこのホームで合っているかを聞かれた。私はあいにく知らなかったため、改札付近に戻って駅員さんに確認した。合っていることが分かった為、そのことを伝えて落ち着くことが出来た。急いでいる様子から、流暢に話すことはできず翻訳アプリを使った会話もあったがハワイで学んだ文法や単語を使って伝えることもできた。今後は、アプリも使わずスムーズに助けられるように勉強を継続する。
私は、今回の研修で積極性や表現力、語学力が身についた。英語の学び方は、フィードバックで教わった為しっかり継続していく。そこでは、スピーキングも大切だと知った。大学では、留学生が増えていて英語を実践できる環境が整っているため、身についた積極性も活かしながら交流して上達させていきたいと考えている。
そして、ならではの有名な文化にもタブーがあることを知らなかった。今回はホストマザーがやさしく話してくれたが、他の環境だったらと思うと恐ろしいし、気持ちを踏みにじっていると思うと申し訳ない気持ちでいっぱいだった。今回も自ら他国に行って異文化に触れるとわかっていたため、十分に事前学習をする必要があったと感じた。次のセブ島語学研修の参加も視野に入れているため、様々な異国文化や言語、歴史などについて勉強しておこうと思う。今回の研修もとても良い経験だった。