NSU News

ハワイ海外語学研修を終えて 2

柴垣真弥

1.研修に参加した理由

2024年9月7日から14日までの8日間、ハワイに語学研修へ行ってきた。
参加の理由は、英語圏の一般家庭で現地の生活を体験できるホームステイでの研修だったからだ。旅行と違ってホテルではなくホームステイをすることで、現在の英語力や社会で生活していく力が備わっているかを確かめることができると考えたからだ。

2.HAWAII PALMS ENGLISH SCHOOLでの授業

ホームステイ先で、オールイングリッシュの環境に慣れてきていたこともあり、学校では楽しく英語学習ができた。

登校1日目の1時間目は他のクラスの人と集まって、インタビューの練習をし、その後ワイキキビーチ付近にいる方へ英語でインタビューを行った。出身や今日の予定など、簡単な質問をした。アラスカから来ている人や、ハワイに住んでいてビーチへ遊びに来た人、誕生日が近いからハワイへ来た人など、様々な目的をもって自由な時間を過ごしていた。私の未熟な英語を熱心に聞き、コミュニケーションをとってくれたのが非常に嬉しく、英会話に対する抵抗力が少し減った。

2時間目からはShawnice先生とのマンツーマンレッスンで、will,be going to,present continuesの3つの未来形について学んだ。理解はできても、すぐに使いこなすのは非常に難しいと感じた。また、gut feelingについても学び、自分が思うことや感じることを大切にすることを学んだ。

登校2日目は形容詞のedとingの使い分けについて学んだ。英語は日本語と違って必ず主語が必要な言語であり、それに加えて時制もかなり重要な役割を担っていると学んだ。習ったことをすぐに使いこなすのが難しいと伝えたところ、カードを使ってゲーム感覚で、時制を練習する授業形式をとってくださった。書くのではなく、話すことでより理解が深まった。レッスン後のクルーズでは、美しい空と永遠に続く地平線と3色の海がどこまでも続いており、言葉を失ってしまうほどの景色を見ることができた。一生忘れることができない、ダイヤモンドヘッドと海、空の美しい景色だった。

登校最終日は、1時間目に他のクラスの生徒も交え、お互いに質問をしあった。韓国人のOliviaにハワイでの1番の思い出を聞くと、あなた達に会えたことだという素敵な回答がもらえた。

2時間目は復習を行い、3時間目は30分間の筆記テスト(リスニングと筆記)と、5分間のスピーキングテストを行った。一番自信のあるリスニングは5問中4問正解だった。先生からは、未来形を使った文法の練習と形容詞のed. ingの練習をするとよいとコメントを頂いた。また、スピーキングとリスニングについて前向きなフィードバックをもらえたため、文法と語彙が現在の自身の課題であることも分かった。

3.ホームステイ先での生活

到着すると、韓国人のEmilyが迎えに来てくれ、日本語でコミュニケーションをとってくれた。その後、ホストマザーのLorenaと挨拶をし、この家にはフランス、ドイツ、ブラジル、韓国など非常に多国籍の方がホームステイしていることが分かった。その後、韓国人のEmilyがHoloカードの買い方を教えてくれ、その後は車でKakaakoのウォールアートや、アラモアナセンターに連れて行ってもらい、大きな虹が出ているのを見た。ウォールアートは定期的に塗り替えられてしまうそうで、次に来た時に景色が変わっていると何度も楽しめそうだと思った。18時ごろにワイキキショッピングセンターでEmilyたちと別れ、早速バスに乗ることになった。夜の乗車で、初めてのバスで不安を感じたが、なんとか家にたどり着くことができた。

3日目までは緊張と新しい環境に慣れることができず、受け身の生活をしていたが、3日目の夜にLorenaが「私のことを本当の母だと思って」とうれしい言葉をかけてくれたのをきっかけに、自分から進んで食器を洗い、洗濯物を手伝うなど、ホームステイ先での交流の時間が増えた。また、英語が理解できず、不安でコミュニケーションをとることを恐れていたが、ジェスチャーや明るい表情で楽しそうに話しかけることで、他の留学生も私の未熟な英語を聞き取ろうとしてくれた。

4日目(10日、火曜日)の夜ご飯は、butoというメキシコ料理店でホストファミリーと留学生とタコスを食べた。Taco Tuesday と言って、火曜日はすべてのタコスが3ドル引きになるそうで、21時から23時まではダンスパーティーも行われるそうだ。
5日目は、昨日のタコスが好評だったということもあり、Lorenaが家でタコスを作ってくれていた。アメリカにいるのにも関わらず、夕食でメキシコ料理が出てくるところに、ハワイの移住文化を感じることができた。

6日目は、Lorenaが不在で、夕食は自分で調達することになった、冷蔵庫のものを食べようと思ったが、他の留学生がすでに料理をしており、美味しそうなパスタがあったので食べていいか聞くと、もちろんと言ってくれたので、留学生と一緒にご飯を食べた。会話のきっかけにもなったし、少し仲が深まったと感じた。その後は、おすすめの曲を教えてもらったり、日本の有名な曲を聴いてもらったりして、国際交流もできた。最終日にたくさん交流ができて、充実した時間を過ごすことができた。

ホームステイ最後の夜だったので、Lorenaがこれまでホームステイした人のメッセージが書いてあるノートを渡してくれ、私たちもそこにメッセージを書いた。短い時間ではあったが、SNSを交換したりして、これからも連絡を取り合って、また家に戻ってくると約束をした。最終日には、Lorenaが手作りしてくれた生花のレイをもらった。

     

4.研修で学んだこと、感じたこと

1日目にTakuさんからダニエル・K・イノウエ国際空港の名前の由来について学んだ。イノウエさんが生まれる前、日本にいた両親がハワイに移住し、イノウエさんが生まれ、「日系2世」としてハワイで育った。イノウエさんが大学生の時に第二次世界大戦が始まった。

ハワイが戦争の舞台となり、真珠湾を日本が攻撃したことをきっかけに、ハワイでは日系人への差別が拡大していった。排日を目的に、日系人の検挙や強制収容が行われた。そのなか、イノウエさんはアメリカ部隊への入隊を自ら志願し、「日系人部隊」に配属され、アメリカへの忠誠を表明して見せた。その後、ヨーロッパの戦場にて右手を失うことになったが、戦時中の活躍を認められ、空港の名前になったと、ハワイの歴史についても学んだ。両親が日本人で、自身はアメリカ生まれという複雑な心境の中、こうした結果を残していることに感動しました。また、マウイ島にもオニヅカという日本人の名前が付いた場所があると伺った。

2日目のアラモアナショッピングセンターでは、スーパーマーケットやフードコートへ行った。日本のスーパーマーケットとは違い、全てのものが大型で、物価は高いが野菜も1つ1つが大きくて1つ買えば十分な大きさのものばかりだった。コストコで販売されていそうな商品ばかりで、毎年11月に感謝祭(サンクスギビングデー)というイベントがあることも学んだ。

フードコートでは、中華料理店、韓国料理店、ハワイアンフード、ファストフード店など一か所に様々な国からの料理が集まっていた。

ワイキキでは、店員さんがAlohaと明るく声をかけてくれたり、すれ違う人同士が世間話をしていたりと、アメリカの人々のフレンドリーさに驚いた。こういった文化があることを耳にしたことはあったが、実際に見ると日本ではあまり見ない光景に違和感を感じたが、4日目からは周りの人の対応を見て、自身もAloha,Have a good dayなどと簡単な会話がスムーズにできるようになっていた。郷に入っては郷に従えという言葉があるように、日本での常識と海外での常識は全く違うことを学んだ。