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◇愛情教育、この指とまれ◇その852◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.42竹澤 伸一

「まさか自分が、学会の全国大会で発表するとは、夢にも思いませんでした。」

廣島大基(ヒロシマ ダイキ)くんは、目をみはるような表情のまま語り出しました。本人は、二言目には「口下手」だと言うのですが、私は出会って以来、一度もそう思ったことはありません。

「自分は、『いじめ研究班』の代表として、國枝くんが『トレーニング班』の代表として、経済教育学会という全国学会の、しかも全国研究大会で発表することになってしまいました。竹澤先生が発表申請をされることは、ゼミ生全員が同意していたし、先生も申請が通ることには半信半疑だったので、本当に発表できることになるとは・・。しかも、しかもですよ、共同研究者が他にもいるのに、なぜ自分が選ばれたんですかね?」

では、ここから廣島くんと私とのマシンガントーク開始です。

竹「國枝くんもそうだったけど、廣島くんも、一瞬で皆から指名されたよね?」

廣「はい、そうです。ほんと瞬殺(笑)でした。未だになぜだかわかりません。」

竹「やはり、自分は口下手だと思うから?」

廣「こればかりは簡単には治らないですよ。ほんと、人前に出ると、すぐ口ごもってしまって。」

竹「ふーん、そうなんだ。でもさ、授業でもゼミでも、けっこう発表しているよね?」

廣「あ、はい。そうですね。発表は意識してやっているんで、けっこう多いと思います。」

竹「教育実習事前指導の、実習直前の授業では、皆の質問に堂々と答えていたよね?」

廣「はい、しっかり準備していたので、9割くらいはちゃんと返せたと思います。」

竹「教育実習でも、何度かライン交換したけど、コミュニケーションは大丈夫だったよね?」

廣「はい、実習先には大変良くしていただいて、楽しく過ごすことができました。」

竹「ねえ、廣島くん。今の会話もそうだけど、どう客観的に見ても、君を口下手とは言えないよ。」

いかがでしょうか、読者の皆さま。口下手というのは、かなりの部分で本人の思い込みだと思います。廣島くん、特にこの1年、波乱万丈でした。深掘りしていきます。

(つづく)