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◇愛情教育、この指とまれ◇その974◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.74竹澤 伸一

「私は、日本には『家電の神様』が2人いると思っているんですよ。1人は松下幸之助氏、もう1人は高田明氏なんです。色んな意味で、家電に興味があり、研究対象にしている身としては、『家電の神様』は、意識の外には置けないですね。」

渡邊健介(ワタナベ ケンスケ)くんは、楽し気な目を向けながら語り出しました。出会った時から、渡邊くんの「機械好き」を知っていた私は、こんな質問をしてみました。

竹「渡邊くんさ、松下幸之助さんと高田明さんて、渡邊くんの中では同列な感じなの?」

渡邊くんの反応は素早いです。お二人への深いリスペクトを感じます。

渡「幸之助さんは、機械好き、家電好きの私から見たら『創りの神様』です。一方で高田さんは、『売りの神様』ですね。同じ神様でも、質が違います。」

なるほど、「創り」と「売り」ね。面白いなあ。これは、もっと突っ込まなくちゃ。

竹「渡邊くんから見たら、幸之助さんは、もはや歴史だよね?どんなことを知っているのかな?」

渡「丁稚奉公の話。煙草を売って、最初の商売にした話。二股ソケットがバカ売れした話。戦時下でも工夫を凝らした話。家庭婦人を、家事の重労働から解放した話。社員1人1人の給料袋に添え書きをした話。ええっとそれから・・。」

渡邊くん、10分近く、延々と語り続けました。「創りの神様」に対するリスペクトは、本当の本物です。本物に出会うと、俄然元気になる私。追究(追及?笑)の鬼と化します。

竹「渡邊くん、二十歳をひとつ超えたばかりの君が、なんで幸之助さんについて、そんなに詳しいのさ。ネットの知識だけじゃないよね?」

渡邊くん、にっこりして、こう言いました。

渡「私の、本来の研究対象は、『ジャパネットたかた』の高田明さんです。現代ビジネス学部の学生なもんで、『創る』よりは『売る』、つまりマーケティングに興味があります。さらに、本当の興味の対象は、その先にあります。でも、原点は松下幸之助氏だと思うので、色々リサーチしました。」

読者の皆さま、次回、思わぬ方向に展開いたします。

(つづく、あと26回)