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◇愛情教育、この指とまれ◇その45◇丸岡稔典先生の社会福祉系の授業vol.5 竹澤 伸一

 丸岡先生の「福祉と環境」の授業を拝見した時のこと。授業内容を提示するスクリーンの背景に、「知っていることが力になる」と記されていました。この言葉、とても良いですよね。誰にでも勇気を与えてくれます。

 すでに「丸岡ゼミ」で実施されたそうですが、学生に車椅子でキャンパス内を移動してもらったとのこと。名産大のキャンパスは、完全バリアフリーを達成してはいますが、それでも健常者のようにスイスイ移動できるわけではありません。「健常者には見えにくい段差を乗り越えるためのバー」について相互に考えてもらう取り組みをします。体験を通して知ったことを伝えることで「知るは力」を実感していきます。

 「ビジネス能力検定」の授業でのこと。「労働に関する法律(労働法)」について学びます。なぜか。いわゆる「ブラックバイト」に囚われている友だちを助けてあげられる人になってほしいからです。キャリア教育というと、どうしても個人のキャリアアップに焦点が当てられる傾向がありますが、丸岡先生の授業は違います。前回記した「お互いの関係づくり」を大事にしつつ、「知るは力」も強化していっているのです。

 「知っていることが力になる」丸岡先生の授業。一度見学に来ませんか?

(つづく)