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◇愛情教育、この指とまれ◇その113◇名産大のリアルな学生像 石田進くん vol.3 竹澤 伸一

 私が担当する専門科目「地域環境認知論」は、石田進くんたちの取材学習に対する意識高揚のおかげで、どんどん盛り上がっていきました。「ごみ出しカレンダー」「生ごみの減量」「マイバッグ持参によるレジ袋削減」「リサイクルへの取り組み」の4観点に絞った質問内容も決まりました。さすが大学生とあって、質問内容には「自分たちの提案・提言」も含まれ、かつて私が一緒に活動してきた中学生との「格の違い」を見せていました。

 取材日も決まったある日、名産大で教職課程の実務を長く担当されてきたI先生から、「教育実習事前指導」受講者の名簿が渡されました。つい先だってまで連載していた金島未来さんも受講していた授業です。

 「あれ?石田くんがいる。」やられた、と私は思いました。なんと石田くんは、教職課程の受講者だということを私に秘していたのです。その日、たまたま廊下で会った石田くんに、「石田くん、水くさいなあ。教職の学生だったの?」と言うと、「あれ、先生、ご存知なかったんですか?もっとも先生は名産大に来られたばかりですもんね。いやあ、とうとうバレちゃいましたね。」と返されました。そうか、そうだったのか。石田くんの「どんな場面でも口火を切る」というキャラは、教職の先生方によっても鍛えられてきたんだな。

(つづく)