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◇愛情教育、この指とまれ◇その115◇名産大のリアルな学生像 石田進くん vol.5 竹澤 伸一

 石田進くんは採用試験の末、母校の私立高校の教員として勤めることになりました。高校公民科の教員です。私が感じるところでは、意思決定の源は3つあったのではないかと思います。

 1つ目は母校の複数の先生方が、石田くんの良きロールモデルとなったこと。ロールモデルとは、「自分が目標にしたい人物」を意味します。石田くんによれば、母校の先生の多くが、「生徒から考え方を引き出す授業」を実践していらっしゃるとか。幸いなことに石田くんの周囲には、「良き師」がたくさん存在するのですね。

 2つ目は石田くんが、名産大で「良き授業体験」をたくさん積んでいること。例えば名産大名物の授業であるBTP(ビジネス・トレーニング・プログラム)の授業では、本連載の最初で登場した楠奥繁則先生に、それこそ「わかるまで」教わっていること。「わかる」という体験は、「わかる授業を創りたい」というモチベーションを高めます。

 そしておそらく3つ目は、名産大教職課程の教職員チームの薫陶(くんとう)を素直に受けたこと。個々の学生のカルテを作成し、常に細かくフィードバックしてもらっているので、最終的には本人の確かな自信につながっているのではないかと思います。

(つづく)