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◇愛情教育、この指とまれ◇その117◇名産大のリアルな学生像 山村一成くん vol.1 竹澤 伸一

 山村一成(ヤマムラ イッセイ)くんは、前回まで登場していた石田進くんの盟友です。やはり石田くん同様、名産大の重点強化スポーツの1つである硬式野球部に入部することがきっかけで、名産大の門を叩いた学生です。

 山村くんは北陸地方のとある県の高校野球界で、一途で懸命なプレーが評価されてきたスラッガーでした。ですから名産大硬式野球部としても、期待大の選手でした。ただ大学野球と高校野球とでは、例えば金属バットが木製バットに変わるように、乗り越えなければならない壁がたくさんあります。「一度、大学野球を全うすると決めたので、どんな壁があってもへこたれませんでした。」と山村くん。その精神のせいでしょうか、やはり石田くんと同じく、「地域環境認知論」という授業で出会った時、始めから「目つき」が違っていました。(読者の皆さま、ご記憶にございますでしょうか?元オリンピックメダリストで、名産大ウェイトリフティング部監督の平井一正先生が大事にされているのが、この「目つき」なのです。)

 「地域環境認知論の授業では、尾張旭市役所に探検取材に行きます。」と私が学生に告げた時のこと。石田くんと相前後して反応したのが山村くん。「先生、取材って単なる見学ではないですよね?」

(つづく)