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◇愛情教育、この指とまれ◇その120◇名産大のリアルな学生像 山村一成くん vol.4 竹澤 伸一

 硬式野球部で厳しさを乗り越え、仲間に愛情を注ぐことを積み重ねてきた山村一成くん。試行錯誤の就活の結果、郵政職員(総合職)と消防職員の二択となりました。どちらも社会に貢献する職業。しかも高い責任感と倫理観を求められる職業。山村くんにはうってつけの職業と言えると思います。

 授業を通して意気投合することができた山村くんと私。よく研究室を訪ねてくれるようになりました。「どっちが自分に合った職業なのでしょうか?」人生にとって「初職」は本当に大事なもの。度々、私の参考意見も言わせていただきました。

 申し遅れましたが、名産大における私の職掌(仕事分担内容)に「キャリア支援」があります。定期的にミーティングがもたれ、特に4年生の就活状況は刻一刻と共有されていきます。名産大は、少人数であるがゆえの学生と教職員の近さがあるので、学生1人1人の就職決定情報がオープンになっています。専門ゼミの担当ではなくても、個々の学生の就職意思決定状況は手に取るようにわかるのです。

 長い試行錯誤の末、山村くんは決断しました。山村くんらしい意思決定だと思いました。遠からず故郷に戻る山村くん。私が山村くんから学んだ事柄を、今しばし記していきます。

(つづく)