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◇愛情教育、この指とまれ◇その130◇名産大のリアルな学生像 大城晧介くん vol.4 竹澤 伸一
昨年の秋の終わり頃、校舎の廊下で大城晧介くんとばったり会いました。いつもは柔和な表情をしているのに、心なしか緊張が見て取れました。
「大城くん、どうかした?」と私。
「あ、先生。明日の午後、地元で最終面接なんですよ。」
「ええーっ。」と私。先述した通り、大城くんの地元は、名古屋から1300キロ離れた沖縄県。
「それじゃ今日の夜の便で帰るの?」と私。
「いえいえ、明日一番にセントレアから飛び立って、夜には名古屋に戻ってきますよ。」と大城くん。平然としています。
学会の出張などがある時、名古屋からそれなりに距離があれば、私なら前泊します。昼からの準備の場合でも、そうすることもあります。でも大城くんは、「今日は今日で、こっちでやることがあるので、明日一番で行きます。なーに、慣れているから大丈夫ですよ。」
うーん、「慣れているから」か。大会等で遠征を繰り返しているから、「慣れて」いるんだろうな。それにしても・・。
「緊張しているように見えたのは、一種のセルフコントロールです。前日にいったんメンタルのピークを持ってきて、本番では少し緩めて落ち着くんですよ。」やれやれ、恐れ入りました。
(つづく)