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◇愛情教育、この指とまれ◇その137◇名産大のリアルな学生像 遠藤匠くん vol.5 竹澤 伸一

 「色々迷いましたが、私は身体を存分に使う職種に就職することにしました。」遠藤匠くんはさわやかに報告してくれました。ショッピングモールの建設などを大規模に手がける、建設・土木関係の会社です。

 もともと「ものづくり」が好きで、夢のある大きなものが創れる会社を志向していた遠藤くん。ご自分の夢もかなったというところです。「できるだけ現場に出て、汗を流してものづくりをしていきたいと思っています。教員になることや、サッカーのコーチになることも、ある面、『人という名のものづくり』だと思うんです。建設という仕事は、自分の手がけたものが形となって残ります。一方、教育やコーチという営みは、子どもの成長という形で実感できると思うんです。いずれにしても『自分の夢が形になる』ということを信じて精進していきたいと思います。」

 遠藤くんの「精進」という言葉を聞いた時、ふと思い出したことがありました。遠藤くんは愛知県内の郊外の都市出身ですが、名産大から至近というということではありません。けっこうな距離を4年間、雨にもマケズ、風にもマケズ、原付バイクで通い通してしまいました。自分の「夢を形にする」文字通り土性骨(どしょうっぽね)を持っている人だと思います。

(つづく)