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◇愛情教育、この指とまれ◇その186◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.16 竹澤 伸一

 「行ってみて、会ってみて、聴いてみて、話してみて、初めてわかることがある。」まさにフィールドワーク型のアクティブラーニングです。「地域環境認知論」という授業の受講者は大学3、4年生が中心なので、テーマを持ってフィールド(現場)で活動し何か成果を得るというプロセスは、そのまま就活(就職活動)にも活かせます。アクティブラーニングの大切なところは、教室では完結しないという点なのです。

 ところで私はこの取材の後、学生たちに「事後レポート」を書くことを求めました。取材の前と後とで、廃棄物(ゴミ)行政に対する知識や考え方にどのような変化が生じたのか、確認し「評価」しなければならないからです。世にはびこる「偽(にせ)アクティブラーニング」の多くが、この評価が曖昧です。

 学生たちは環境課の職員の方々の真摯な姿に打たれたせいもあって、全力でレポートに取り組んでくれました。私はそのエッセンスを印刷・製本し、1部を取材に対するせめてもの御礼として市役所に届けました。そのレポートの文面、内容が、まさに学生たちのダイバーシティー(多様性)を表していたのです。答えは1つではないのがアクティブラーニングの特徴。そこが大きな魅力でもあります。

(つづく)