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◇愛情教育、この指とまれ◇その225◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.35 竹澤 伸一

 Fくん(仮名)の「夢」は、少林寺拳法の先生との出会いから始まりました。Fくんが中学生の時です。ある面、Fくんはその先生の存在を、親御さん以上に感じていた時があったようです。

 というのもFくんは、中学生の時に、いわゆる「不登校」に陥っていました。ですから、学校の先生や親御さんとも、気まずい関係になっていたと考えられます。そんなFくんが頼りにしたのが「その先生」だったのでしょう。

 ところで、いわゆる「不登校」について、少し考えてみましょう。文部科学省や教育委員会が問題にするのは、「不登校」にまつわる数字。年間何日以上欠席したら「不登校」であるという、「烙印」につながる数字です。私の感覚で言うと、数字を言い出したら、かえって「その子」は見えなくなると思います。

 「じゃあ」ということで、「不登校」に至った原因。いつも上位に出てくるのが、「怠学」と「学校不適応」。つまり、「本人がサボっている」、あるいは「集団生活になじもうとしない」。こんなところにも「同調圧力」が・・。

 ともかくFくん、少林寺拳法の先生を心の支えに名産大までたどり着きました。名産大は、とにかく「応援」します。1人1人に応じた「面倒見(めんどうみ)」を発揮します。

(つづく)