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◇愛情教育、この指とまれ◇その196◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.6 竹澤 伸一

 「私の夢は、バッグ1個で世界を旅することです。」この壮大な夢を語るのは桃井勇輔(モモイ ユウスケ)くん。実名で登場です。

 桃井くんは15年間、サッカーをやり続けています。そこでバッグの中にサッカーボールも詰めて世界中を旅するのです。始め、言葉など通じなくても、サッカーボール1つあれば、広場で、路地裏で、ストリートで、あるいは競技場で、プレーに興じながら交流ができると確信しているのでしょう。

 私は桃井くんのような人を、真の「ファンタジスタ」と呼びたいと思います。元来、「ファンタジスタ」は、技術の抜きんでた攻撃的な選手(主にフォワード)に贈られる称号です。でも、サッカーの技量云々ではなく、「(サッカーを通して)70億人以上の人々と友だちになりたい。」と語る桃井くんこそ、紛れもなく「ファンタジスタ」ではないでしょうか。

 桃井くんは決して大言壮語しているわけではありません。しっかりと足元を見ていることが次の言葉でわかります。「まず手始めに、名産大の学生全員と友だちになります。」大学教員になって5年目の私ですが、これほど明瞭に「全員友だち宣言」をした学生を、桃井くんの他には、今のところ知りません。

 桃井くん、「全員友だち」は名産大では十分可能です。次回も桃井くん。

(つづく)