NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その233◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.43 竹澤 伸一

 名産大新入生の「夢」をご紹介して、19人分が終了したところです。ここでいったん歩みを止めて、読者の皆さまからのメールをご紹介いたします。たくさんいただいておりますが、今回と次回を費やして、2つの気になるメールにお答えしたいと思います。なお、同趣旨の内容のメールが、複数あったことも申し添えます。

 「(前略)名産大が、稀に見る『面倒見大学』だということは、今回の新入生の連載を通してもよく伝わってきました。しかし逆に教職員と学生との距離感が『近すぎ』ませんか?大学生なのだから、ほぼ成人と言えますよね。あまりにも『手取り足取り』だと、成人としての自立を妨げてしまうような気がしています。ある程度手をかけるのは良いとしても、むしろできるだけ遠くから見守ってあげたほうが良いと思うのですが。(後略)」「大学生は成人なのだから・・」誠にごもっともなご指摘です。

 「高校生を持つ親」さんからのメールです。とても深く考えさせられました。そして私はこの「問いかけ」に、以下のようにお答えしました。「(前略)確かに私も、『愛情』と『溺愛』は違うものだと思っています。植物だって、水をやり過ぎると枯れてしまいます。けれど名産大の学生に限らず、いまの大学生が『打たれ弱い』のは、何となく納得していただけるのではないかと思います。(中略)学生に対する『肥料・水遣り』は、そっと背中を押すことに通じます。スモールステップを大事にしながら、ゆっくり着実に育てていきたいと思います。(後略)」強引に袖口を引っ張るのではなく、そっと背中を押す。名産大は、そんな大学です。

(つづく)