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◇愛情教育、この指とまれ◇その245◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.55 竹澤 伸一 

 「私の将来の夢は、中学校の教師になることです。なので大学では、中学校の社会と体育の教員免許を取ろうと思っています。」こう語るのは鈴木天斗(スズキ タカト)くん。

 鈴木くんが、「中学校」の教師にこだわる理由がいいです。「中学校の時にできる友だちが、一生の友だちだと思うから。そしてそのことが本当にわかるのが、中学校を卒業して、しばらく経ってからだから。」

 だから中学校の教師になって、「今、つきあっている友だち、一緒に活動している友だちこそ、一生の友だちになっていくんだよ。」って伝えたいのだそうです。「中学校生活を大いに楽しんでね。今しかない、かけがえのない時間だから。」と諭したいそうです。

 鈴木くんの言いたいこと、よくわかります。あえて遠くに通う私立中学校へ進学しない限り、公立中学校での仲間は「地域」を良い意味で引きずっています。小学校でも同じだったでしょうが、中学校へ上がると、思春期を迎え、大人に向かってグンと成長するので、幼い頃からのつきあいがグッと深くなります。転居しない限りは、そこが故郷になるので、中学校時の友だちは「故郷の」友だちにもなるのです。

 中学校教師であった私は、よく同窓会に呼ばれます。おじさん・おばさんになった元教え子が、久しぶりに会った瞬間に「昔帰り」する光景を、たくさん見てきました。

(つづく)