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◇愛情教育、この指とまれ◇その252◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.62 竹澤 伸一 

 「指導者は死ぬまで続けられる」と考えている、加佐幸音くんの「夢」の続き。

 加佐くんの視野には、中学校教員があります。もちろんサッカー部の顧問となって、部員を指導することを目指してもいます。そこで、ここで少々、部活動の指導者像について考えてみたいと思います。かつて私も、中学校剣道部の顧問でしたので。

 (中学校)部活動顧問には、色々なタイプの指導者がいます。トップダウン型の指導者。ボトムアップ型の指導者。咤激励をして部員を伸ばすタイプ。褒めて褒めて褒めまくって、部員をその気にさせるタイプ。一斉指導でグイグイ行くタイプ。個別指導でじわじわと行くタイプ。もちろん、「これが絶対正しい指導法」というのはないと思います。

 ただ、願わくば加佐くんには、部員を自分の型に「ハメる」指導者ではなく、部員が自ら「ハマる」指導者になってもらいたいなと思っています。部員を「ハメる」指導者には、部員たちは一時的には従い、結果を出すこともあります。しかし、その指導に対して心から納得していないことも多いです。でも部員が「ハマる」指導者だと、納得感が格段に違うので、長期的な結果・成果につながることが多いです。

 加佐くんには、この4年間、「サッカー指導者としての自分像」を、じっくり追い求めてほしいと思います。

(つづく)