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◇愛情教育、この指とまれ◇その253◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.63 竹澤 伸一
前回まで、今年度の名産大新入生の「夢」を28人分、ご紹介してまいりました。18歳成人の流れを受けて、ご本人の承諾のもと実名で紹介させていただいた方もたくさんいます。私が運命的に授業で出会った方々の、いわば「人生の断片」「人生の記録」の意味も込めて連載させていただきました。
書かせていただいた新入生(1年生)の皆さんには、本気とも冗談ともつかない言い方で、「この連載は70億人の人々が見る可能性があるからね。」と告げておりました。SNSに載るということは、そういうことです。
その成果(?)と言って良いと思うのが、60回余の連載中に寄せられた91通のメールではないかと思います。その大半を要約しますと、たった一言になると思います。「名産大って正直な大学ですね。」
多くの読者の皆さまから、「正直な大学ですね。」というお言葉をいただいた時、私は不謹慎かも知れませんが、往年の名優である高倉健さんの、次のセリフを思い出してしまいました。「不器用ですから・・。」
本シリーズ、「名産大新入生の夢をご紹介します。」を終えるにあたり、いただいたメールのうち、どうしても忘れ得ぬものを1通だけ、次回、ご紹介いたします。「難病で逝った、ある高校生の親より」とネームのあったメールに対し、私は心震わせられて、しばらく立ち上がることができませんでした。
(つづく)