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◇愛情教育、この指とまれ◇その254◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.64 竹澤 伸一 

 「難病で逝った、ある高校生の親より」様からいただいたメールの概略です。

 「拝啓、私どもの息子は、今年の3月始め、約5年に渡って闘った病の末、帰らぬ人となりました。籍を置かせていただいた通信制高校のご配慮で、3年生に進学させていただいておりました。息子も私どもも、できれば大学進学をと考え、色々情報を集めるうちに、ふと貴大学の連載に目が止まり、毎日更新される記事を楽しみに読んでおりました。(中略)先生方や職員の 方々のお話も楽しかったのですが、1月から始まった4年生の皆さんのお話に興味を持ち、スマホや、体調の良い時はパソコンで繰り返し見ておりました。

 (中略)3月6日の朝、息子は容体が急変して亡くなりました。その時、息子はスマホを握りしめており、最後に見ていた画面が、貴大学でサッカーをやっていたKさんの記事だったことが分かりました。発病する前にサッカーをやっていたので、サッカーを仕事にできるKさんがうらやましかったのではないでしょうか。(中略)今、進んでいる1年生の連載、できれば息子と一緒に読みたかったです。というより、貴大学に入学して、竹澤先生に取材を受け、息子も連載の一員に加えていただきたかったです。(中略)貴大学で過ごすと、皆、温かい人になれそうです。これからも天国の息子と一緒に読んでいきます。」

 私も、息子さんにお会いしたかったです。どうか、安らかに。

(つづく)