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◇愛情教育、この指とまれ◇その297◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.37 竹澤 伸一
私が平田醇(ヒラタ ジュン)君を鮮烈に意識したのは、昨年の春学期(前期)に開講された「現代ビジネス概論」という科目の中ででした。名産大にある最大の教室に、四大・短大(名古屋経営短期大学/系列校)の1年生全員が集い、「現代ビジネスの在り方」に関して認識を改める授業です。毎回、角界から著名なビジネスマンに登壇していただき、現代ビジネスに関する最新の知見を披露していただきます。教員である私でさえ、大いに刺激を受け、認識をチェンジするのですから、学問を本格的に始めた1年生にとっては、刺激的な90分間であろうと思います。
この「現代ビジネス概論」の名物は、必ず講師に対する「質問タイム」が設けられていること。ふだんテレビの画面等で拝見しているような著名人に、それこそ「何でも・遠慮なく」質問することができるのです。まさにビッグチャンス。
ただ、さすがに何百人も学生や教職員がいる前で、「自由に質問してもいいよ」と言われても、平均19歳の学生だと、ビビッて口をつぐんでしまうのが普通だと思います。私も、てっきりそう思っていました。
ところが平田くんは違いました。独特の語り口、イントネーションを駆使しながら、毎回、質問の「口火を切る」のです。本当に毎回なのです。「いったい、この学生は何者なんだ?」
その平田くんが、「5分前行動」の双璧として、毎回の授業でA君とともにいるのです。私は楽しみが増えた思いです。
(つづく)