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◇愛情教育、この指とまれ◇その328◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.68 竹澤 伸一

 「正直、仕事なんて何だって良いのです。将来の目標は、好きな女性と結婚して、何人かわからないけれど子どもを持ち、大好きなサッカーを続けることができていれば、それでいいんです。」齋藤瑞樹くんは明るく笑います。思わず私も、つられて笑ってしまいました。

 「正直、仕事なんて何だっていい。愛する家族さえ幸せにできれば。」まったく異論はありません。おそらく世の中の多くの人々が、そう考えていると思います。もちろん、私もその1人です。

 でもね、齋藤くん。好きなことを仕事にするためには、相当の覚悟と努力が必要なのは確かだよ。例えば私の好きなこと。大学生と一緒に学ぶこと。大学生を育て、大学生に育てられること。(たぶん)人々の役に立つ研究をすること。その研究内容を、著書や論文などの形で世の中に発信し、色々な意見をいただいて、より良いものにしていくこと。

 名産大に勤めているおかげで、私は自分のやりたいことができています。でも名産大で仕事をし続けることは、決して簡単なことではありません。毎朝・毎日・毎晩、努力し続けています。毎日書いている、この原稿も含めて。

 齋藤くんが、大好きなサッカーを仕事にするのかどうか、決めるのは齋藤くんです。私は、私たちは、そんな齋藤くんを応援し続けます。

(つづく)