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◇愛情教育、この指とまれ◇その329◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.69 竹澤 伸一
「競技スポーツをずっとやってきたので、チームメイトから指摘され、自分も相手に指摘するという、良い意味での緊張関係の中に長らく身を置いてきました。」Fくん(仮名)は、意志の強そうなまっすぐな目を私に向けながら言いました。「私は、切磋琢磨という言葉が好きです。自分が相手に色々指摘するのだから、その分、自分もしっかりしなければならないので、特に練習中は張り詰めた気持ちになります。そんな時、大きな充実感を持ちますね。」
Fくんは、北陸地方のある県の出身。誤解を恐れずに記すと、私はその県出身の人間で、今まで出会った人々の中に、例外なく強い意志のようなものを感じてきました。ひょっとすると、県民性のようなものもあるのかも知れません。東北地方のある県のある地方では、生まれながらにして「ならぬものはならぬ。」と教え込まれて育つと言います。それと似た風土が、Fくんの土台にあるのかも知れません。「ダメなものはダメ」と。
となるとFくん、自分に厳しく生きなければなりません。現代の風潮として、他人には厳しく、自分には甘くが横行しています。私が60年の人生で出会ってきた人間の中にも、残念ながら掃いて捨てるほどいました。特に、〇〇という職業に多かったような。おおっと失言。
Fくんの「己に厳しい生き方」、見つめていきます。
(つづく)