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◇愛情教育、この指とまれ◇その342◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.2 竹澤 伸一

 「コミュニケーション能力については、まだまだ道半ばですね。」こう自分に厳しく振り返るのは野上夢斗(ノガミ ユメト)君。関西のある大都市出身の俊英です。

 私は大学生に対して、めったに「俊英」という表現は使いません。けれども、野上くんと知り合って、まだまだ日は浅いですが、あえてこう呼ばせていただきたいと思います。

 野上くんは、こう自己分析しています。「例えば授業中の発言や質問を例にとります。本当にコミュニケーション能力のある学生は、担当の先生をよく知っていようがいまいが、その授業の履修者が多かろうが少なかろうが、状況に左右されずに発言も質問もできると思うんです。でも私は、その場の状況に、つまり空気感に呑まれてしまうところがあり、思っていることを口に出せずに終わってしまうところがあるんですよ。」

 うーん、なるほどね。近頃の大学生としたら、むしろ「その場の空気を読んで行動する」ことを良しとしそうだけど、野上くんは状況に左右されるのをむしろ嫌うんだ。ということは、いつでもどこでも一定以上のパフォーマンスを発揮したいと思っているわけだね。

 この考え方を、私は「プロ志向」と呼びたいと思います。「プロ」と「アマチュア」の違いは、安定的に結果を出せるか否か。これから野上くんの「俊英」たる証拠を提示していきたいと思います。

(つづく)